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実家じまい

古民家 実家じまい

「ゆく川の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」方丈記

「実家じまい」とは、親世代が住んでいた実家を処分・整理することを指す言葉で、近年、少子高齢化や空き家問題の影響もあり、注目されています。子ども世代が実家を継がないケースが増えたため、相続や老朽化のタイミングで実家をどうするか考える必要が出てきています。  

実家じまいの相談件数は、2019年から5倍になっています。

実家じまいが増えている理由の一つとして、日本の高齢率の上昇に加え、相続による登記が義務化されたことがあげられます。

親が亡くなった後の実家じまいは、感情的に難しい決断かもしれませんが、処分することで、固定資産税の負担や管理の手間を減らし、トラブルのリスクを回避することができます。

相続した実家を利用する予定がないのであれば、できるだけ速やかに処分することが望ましいといえるでしょう。

 

■実家じまいの主な内容

①親の介護や死亡による住まいの空き家化

 ・親が施設に入ったり亡くなったりして、実家が空き家になるケース。

②子世代が実家を継がない・戻らない。

 ・仕事や結婚などで地元を離れており、将来的にも戻る予定がない場合。

③老朽化・維持管理の問題

 ・築年数が古く修繕費がかかる。

 ・空き家を放置すると、固定資産税の負担や近所トラブルのリスクがある。

 

■実家じまいの流れ

①家族・親族との話し合い

 ・実家をどうするか(住み続ける・売却・解体など)方針を決める。

 ・感情的になりがちなので丁寧な対話が重要です。

遺品整理・家財の片付け 

 ・量が多く時間もかかるため、業者の活用も選択肢。

 ・重要書類や貴重品、思い出の品の確認も忘れずに。

③不動産の評価と売却方法の検討

 ・売却(中古住宅として、または土地として)

 ・賃貸に出す(管理が必要)

 ・解体して更地にする(費用がかかる)

④相続手続(必要な場合)

 ・登記の変更(名義人を子にするなど)

 ・相続税の有無の確認と申告

⑤売却または処分

 ・不動産会社に査定を依頼し、売却活動を開始。

 ・状況によっては「空き家バンク」や「自治体の補助制度」の利用も可能。

思い出のこもる家

「無形の力」は、時に「有形の力」を上まわる(野村克也)

■実家じまいの注意点

 ・思い出の整理に時間がかかる

 ・親が健在のうちに方針を決めるとスムーズ

 ・不動産の価値を見極めることが大事

 ・名義や権利関係のトラブルに注意

 

■役立つサービス

 ・遺品整理・家財整理の専門業者

 ・不動産査定・売却サポート会社

 ・相続相談

 

■実家じまいチェックリスト

①事前準備・家族の合意

 ・親・兄弟・相続人と話し合い、方向性を確認

 ・実家の今後(住む・貸す・売る・解体)について意見を整理

 ・親が健在であれば、意見を尊重する

②資産・権利関係の確認

 ・不動産登記の名義確認

 ・相続人の確認

 ・抵当権の有無を確認(住宅ローンの残債など)

③家の状態確認

 ・築年数と老朽化の状況を調査

 ・リフォーム履歴や設備の確認

 ・隣地との境界が明確かを確認

家財整理・遺品整理

 ・残すもの・捨てるもの・売るものを仕分け

 ・貴重品・重要書類の捜索(通帳、保険証書、登記書類など)

 ・処分が大変な家具・家電の処理方法を確認

⑤不動産の査定・方針決定

 ・中古住宅として売るか、更地にして売るかを検討

⑥売却の手続

 ・必要書類を準備(登記識別情報など)

 ・売却時の媒介契約を締結

■自治体の支援制度

【周南市】

家財道具等処分支援事業

【下松市】

①危険空き家除却促進事業補助金

【光市】

①危険空き家除却促進事業補助金

 

■実家じまいと家じまいの違い

「実家じまい」と似た言葉に、「家じまい」という言葉もあります。

・「実家じまい」は親の家を処分すること

・「家じまい」は自分で家を処分すること

です。

 

■放置するリスク

・近隣住民とのトラブル(景観・防犯・衛生問題)

・自治体による固定資産税の優遇解除

・管理不全で「特定空家」に指定されたり、強制的な対応(修繕命令・取り壊し命令)を受ける可能性